■朝起きてコーヒーを飲む習慣が健康を害する?
出勤前や目覚めとともにコーヒーを飲む。そんな人は多いのではないでしょうか。「朝専用缶コーヒー」というのも発売しているぐらいですから、朝=コーヒーというイメージは一般的に当たり前の感覚になっています。
しかしながら、「目覚めのコーヒー」が私たちの健康を害している可能性がある、という研究が最近発表されました。これを受けて、いったい身体にどのような影響があるのか、飲むのに最適な時間帯はいつかを考えてみましょう。
■「コルチゾール」の働きがキーポイント
この研究のキーワードとなるのは「コルチゾール」というホルモンです。コルチゾールは副腎皮質ホルモンの一種「糖質コルチゾイド」の一種で、生体においてとても重要。タンパク質、炭水化物そして脂肪の代謝を抑制する役割があります。
しかし、過剰に分泌されることで血圧や血糖値の上昇などを引き起こす危険性が高まると考えられています。
■朝コーヒーを飲むことで身体に及ぼされる悪影響とは
実は朝の時間帯にカフェインを摂取すると、このコルチゾールの働きに悪影響を及ぼすと言われています。その問題点は大きく以下の2つに分けられます。
1つ目は、カフェインがコルチゾールの分泌を阻害してしまい、それを補うために身体がもっとカフェインを欲するようになるということ。
2つ目は、朝にコーヒーを飲む事でカフェインへの耐久性があがり、慢性的に欲するようになってしまうというものです。
さらに、朝コーヒーを飲むことで血糖値が上がりやすくなってしまう、ということも研究で指摘されています。
■コーヒーを飲むべき時間帯
では、コーヒーを飲むべき最適な時間帯はいつでしょうか?
それは、コルチゾールの分泌が活発でない時間帯、朝10時から正午にかけて、また午後2時から午後5時にかけて、がコーヒーやカフェインを摂取するのに良い時間帯だと言えます。
© オールアバウト コーヒーといえば、朝飲むのが習慣になっている人も多いと思いますが……
それらの時間帯であれば、カフェインがコルチゾールの分泌を阻害するのを最小限に防ぐことができ、カフェイン中毒にもなりづらいようです。そしてコルチゾールの分泌を促すことができるために、覚醒度が上がる、ということになります。
コーヒーを目覚めの一杯を日課としている方は、もう一度習慣を考え直してみても良いのかもしれません。
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